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卒後個別移行支援・利用契約

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平成24年2月28日(火)16:30~
特別支援学校新卒の移行支援会議、利用契約を行いました。
今年も昨年と同じく、2名の新卒生が桑の実の仲間となります。

今日の契約には、本人とお母様。
特別支援学校からは、進路指導主事と担任。
工房からは所長と男性職員2名。

実習を経験しているとはいえ、緊張していましたね。
おそらく、契約書に自筆のサインをして、押印をするのは
初めての経験でしょう。

節目、節目って大切です。
大切ってことが分かるように、
私達も伝えなければなりません。
社会人となることを伝えなければなりません。

職員も正装をして、迎えます。
普段着や仕事着で、彼の初めての契約をするのは
あまりに失礼でしょう。
そんな、節目の大切な場面があることを
伝えなければなりません。
当たり前のこととして。

学校からは、卒後個別移行支援計画書を受け取ります。
この計画書の受け渡しだけでは、移行支援とはなりません。
全く、意味がない。と言い切れる。

彼が困ったときに、学校と事業所が情報交換をして対応できるのか。
事業所はすぐに連絡できる関係を作れているのか。
学校は彼を支援できる教師を事業所へ向かわせられるのか。

「どんなときでも、彼が困ったときには、直ぐに繋がりましょう」
「今日はその約束をしましょう。本人の目の前で」
この約束が移行支援のベースです。

支援者の資質として欠かせないものがあります。
「本人の生きざま。生育歴」を尊重すること。
それは、いままでに「できた」ことを連続し、積み重ねること。
今まで受けた不適切な支援を決して繰り返さないこと。
支援内容は方法は支援者が変わっても連続させる。
そうすれば、本人はどれほど過ごしやすいか。
家族はどんなに安心か。
ペーパーを渡すだけでは質の高い支援は連続しない。
ペーパーを真ん中に置いて、本人・家族・支援者が話し合う。
そうして、情報・支援方法を人から人へ繋いでゆく。

卒後個別移行支援計画書の受け取り。
利用契約を交わすこと。
たった、その何時間。

重い意味を含めて、
大切な節目。
そう、支援者が意識すること。
強烈にね。

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