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工房事例研修会の報告

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平成24年3月28日(水)17:30~
工房事例研修会の最終回を行いました。

これまでの取り組みのまとめと
実際に今後の支援現場で活かすための
手立てについて最終確認をしました。

2年間の応用行動分析学をベースにした研修で学んだ、
・課題の設定
・課題を分析すること
・課題に即したアセスメントをとること
・課題に応じた記録をとること
・実支援しながら継続できる記録様式
・記録の分析の仕方
・分析を基に課題・支援法の修正

をこの1年間の事例研修で実際に支援場面に取り入れました。
それぞれのテーマは
出向作業場面での作業コミュニケーション支援。
初めて携帯電話を使うK君へのコミュニケーション支援。
Tさんが情緒安定して活動するための支援内容。
H君の携帯メールを活用したコミュニケーション形成。

支援法の基礎を
「知っている」ことと「知らないこと」の違い。
「応用したことがある」ことと「知っている」ことの違い。
「実践をまとめたことがある」ことと「応用したことがある」の違い。

それぞれのスタッフの「支援の質」「思考の質」が
明らかに高まっているのを実感しました。

さて、その高まりを、それぞれのスタッフが
どう実感しているか。
もし、明らかに自分が高まっていると感じていれば、
自ら、今の取り組みを継続する、モチベーションが高まるはず。

設定された研修に取り組むことと
自発的に研修に取り組んでいくことは違います。
自ら取り組むことは
学ぶ楽しさ、
課題を設定し、解決する楽しさが常態化して、
困難事例にも自ら向かうことができるようになります。

2年~5年経過のスタッフを対象にした研修でした。
今年度取り組んだ課題を、
桑の実作品のように
丁寧に、根気よく、取り組み続けること。
それが、一本立ちへの歩みです。

2年間の研修で、応用行動分析学の基礎と
事例に応じた助言と指導をしていただいた、
倉光先生、ありがとうございました。

これからが、本当の繋がりだと思って頂ければ
ありがたいことです。
お疲れさまでした。