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書籍の紹介⑥

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久しぶりに書籍の紹介を。
前回が2012年7月21日だったので、ほぼ1年振り。
http://www.kuwanomi.org/diarypro/diary.cgi?no=240

本を読む時間をいかに創るか。

詰めて読まなければ理解できそうにない書籍は
休日に「読む」と決めて読む。
平行読みで読める書籍は、
ベッドの横やリビングのテーブルに置いておく。
いつでも手に取れるように。

事の本質を知らずに平気な顔をして人に答えることがある。
後に良書に出会い、
言葉を悔い、無知と傲慢さに恥じ入る。

「本を読むこと」が日常生活の中で習慣となれば、
人と語るときに、
謙虚に人と向かい合うことができるようになるだろう。
簡単に断言する人は山ほど居る。

一冊の書籍には
一人の著者の生きざまと
文章に費やされた圧倒的な思考の時間がある。

ということで
以下が、一年間に読んだ書籍

1.夢を叶えるぞう 著:水野 敬也
2.仕事は楽しいかね? 著:ディル ドーテン
3.しつもん仕事術 著:松田 充弘
4.ベスト エッセイ<2012>  制作:日本文藝家協会
5.第4の消費 つながりを生み出す社会へ 著:三浦 展
6.木をかこう 著:ブルーノ ムナージ
7.みみをすます 著:谷川 俊太郎
8.斉藤孝の聞く力 著:斉藤 孝
9.僕たちはいつまでもこんな働き方を続けるのか 著:木暮 太一
10.別冊旅するカメラ
11.Casa BRUTUS 2012 8月号
12.あたらしいあたりまえ 著:松浦 弥太郎
13.今日もていねいに 著:松浦 弥太郎
14.仕事をつくるー私の履歴書 著:安藤 忠雄
15.ほめる生き方 著:西村 貴好
16.日経ビジネス アソシエ 2012 5月号
17.日経ビジネス アソシエ 2012 8月号
18.日経ビジネス アソシエ 2012 10月号
19.100の基本 松岡 弥太郎のベーシックノート 著:松岡 弥太郎
20.実践するドラッカー「行動編」 著:佐藤 均
21.実践するドラッカー「思考編」 著:佐藤 均
22.実践するドラッカー「チーム編」 著:佐藤 均
23.仕事は楽しいかね2 著:ディル ドーテン
24.目を養い手を練れ 著:宮脇壇住宅設計塾
25.日経ビジネス アソシエ2013 1月号
26.良い支援? 知的障害/自閉の人たちの自立生活と支援 著:寺本 晃久
27.ヒーローを待っていても世界は変わらない 著:湯浅 誠
28.僕たちの前途 著:古市 憲寿
29.自由への一歩 著:ロバート ハリス
30.自閉症感覚―隠れた能力を引き出す方法 著:テンプルグラディン
31.日経ビジネス アソシエ2013 2月号
32.交響曲第1番 著:佐村河内 守
33.生き方―人間として一番大切なこと 著:稲盛 和夫
34.手づくりする木の器 著:西川 栄明
35.東洋経済別冊 北九州の主張2013 2月号
36.研究発表のためのスライドデザイン
37.発達障害のある子どもができることを伸ばす!幼児編 著:アスペ エルデの会
38.暇と退屈の倫理学 著:国分功一郎
39.国民の言葉 著:高橋 源一郎
40.素と形
41.デザインの基 著:小泉 誠
42.山本 覚馬 著:安藤 優一郎
43.哲学の自然 著:中沢 真一
44.自由人 2013 8月号
45.季刊 のぼろ 2013 夏 

良書ばかり。
ちょっと違う角度から見るように
顔の向きを変えてくれる良書。

強いてベスト3をあげると。

「良い支援?」知的障害/自閉の人たちの自立生活と支援
共著:寺本 晃久 他3名

友人に勧められて読んだ書籍。
その友人がわざわざ買って届けてくれた。
支援する側の論理で「支援」が為されていないか
「本人」が主体となる「支援」のあり方は。
「本人」と「支援者」の両者が尊重される「支援」とは。

印象に残る一文がある。
障害の重い方の行動を変えることはとても難しい。
しかし、支援者が変わることは簡単である。

日常の支援が、支援者の論理で固定化していないか。
自分を、職場を振り返るために
必読だ。

友人は、固定化することや慢心することを懸念し
進めてくれたのかも知れない。

「自閉症感覚」 隠れた能力を引き出す方法
著:テンプル グラディン

発達障害の方の支援に関わり、常々思うこと。
「感覚を共有したい」

見え方、聞こえ方、皮膚の感じ方、味わい方。
それぞれの場面で戸惑い、時に苦しんで居るとき。
本人がどう感じているのか、何故苦しんでいるのか、
定型発達では分からない感覚がある。

最も酷い支援現場では、
自閉症の方たちの感覚を共有しようとせずに、
拒絶し、抑圧されることがある。

発達障害であり、動物学博士であるテンプルグラディンが
自らの独特の感覚を記述した書籍。
自分の体験を基に分かりやすく、示唆に富んでいる。

桑の実工房では
職員が全員購入して読んでいる。
支援者が「知らなければならない」こと。
[知らずに支援をしてはならない]ことでもある。

特に
服薬に関する記述は、興味深く、
具体的な行動のヒントとなった。

最後に
「暇と退屈の倫理学」 著:国分功一郎

人は何故退屈を嫌うのか?

倫理学・哲学の立場から
様々な事例と実証を基に紐解いていく。

動物は暇を感じるのか?
暇を感じるのは人間だけなのか?
を考える部分で、
ダニの生態・ダニの固有の時間があること。

全く知らなかったことで、面白い!

古代から延々と
人間に横たわる命題。
「人は何故退屈を嫌うのか」

読み終えた後に、それぞれがどんな答えを持つのか。
お進めの一冊です。