記事一覧

DonTAC2016 研究会の報告

ファイル 568-1.jpgファイル 568-2.jpgファイル 568-3.jpgファイル 568-4.jpgファイル 568-5.jpg

【仲本支援員からの報告です】
平成28年5月28日(土)
ウェルとばた 多目的ホールにて
Don TAC 2016 ~Season1~ に参加しました。

~Don TACの紹介~(案内文より)
Don TACとは、お祭り好きの人々が集い、年に1回行うイベント、かつ、
それを運営する団体の名称です。
生きづらさを感じる子どもたちのデキるを引き出すためにAT・AACの考え方を
軸に様々な支援ツールについて主体的に、真面目に楽しく学ぶイベントを
「お祭り」と位置付けています。
現在、「ee-club」(北九州)
「築城AT・AAC倶楽部」(京築)
「ITコミュニケーション研究会」(筑後)
がお祭りを開催しており、Don TACで共同でのお祭りを開催します。

今回が第1回目のとなるイベント。
参加者は教育関係、家族の方々を中心になんと140名。
県外、さらには九州外からの参加もあったようでした。

イベントは2部構成。
・12:45~ 講演「特別な支援や配慮を必要とする子どもたちの
        暮らしや学びを支えるテクノロジーの活用」
講師:福岡市立南福岡特別支援学校 福島 勇 氏
・15:05~ 屋台(教材展示・実践の紹介)

講演は、
◇暮らしたり学んだりする上での困難さ
◇暮らしや学びを支えるテクノロジー
◇テクノロジーを活用することで生まれる自立観・社会参加のあり方
福島先生の特別支援学校での実践やアメリカを訪問して学ばれたことを、
写真・動画を交えながらお話しいただきました。

講演を通して新たに学んだことや学び直したこと。
・技術は日々進歩し使いやすいツールが様々に出ている
・その情報をキャッチできるようアンテナを張り、
取り入れようとする姿勢を持つ
・かと言ってハイテクなツールが万能なわけではない。
本人の実態、ツールの使用場面によって
ローテクとハイテクを使い分けることが必要である
・ツールを使うこと自体が目的ではない。
できた、わかったという喜びや自信を、
伝えたいという意欲をもてる手段としてツールを取り入れる
等、新たに学んだことや学び直したことが沢山あります。

そんな中印象的だったのは、
「“どうやったら~できるか”を考えること」
「できるを実現するためにどう支援するか、工夫するかを考える」
「障害を強みと捉える発想」等々
桑の実でよく出てくる言葉たちが
この講演の中でも随所に聞かれたこと。
頷きっぱなし、共感しっぱなしの2時間でした。

後半の「屋台」では11のブースが設けられ、
ツールの実践発表がおこなわれました。
各ブースで発表者による熱の入ったツール紹介。
参加者も
「どうやって使うの?」
「写真を撮ったら塗り絵になるアプリってない?」
と日々の支援に取り入れられるヒントを得ようと
積極的に質問、また、名刺交換がおこなわれていました。
私も僅かですが名刺交換させていただきました。

今回このイベント・研修に参加して
色んな支援ツールのことを知ることができたこと以上に
自分がやりたいこと、力を入れたい支援が
より明確になったことが大きな収穫でした。

また来年も、機会があれば参加したいです。
Don TAC主催者の皆様、ありがとうございました。