3月1日(火)直方養護学校の人権研修で桑の実工房の取り組みを紹介しました。
寄宿舎のある、大規模校です。研修には70名ほどの先生方が参加されました。
人権・同和研修の1講座です。
教員を辞めて知的障害者の作業所を立ち上げた経緯。
桑の実工房を目指していること。
個別支援計画作成までの取り組み。
実践例として
①本人の望む一日のプログラムづくり
②昼食支援
③通勤支援
④居住区活動
をスライド資料にして、説明をしました。
高等部の昼食は何故、給食なのだろう。
すぐに社会人となる高校生に自分で選択する、学食や弁当注文や
もっと踏み込んで、校外に食べに行くことができないのだろうか。
毎日、自分でお金を使い、昼食を食べる、
毎日、繰り返すことで、お金の使い方が試行錯誤して定着する。
障害の重い、情緒が不安定な生徒に
45分~50分刻みの時間割が本当に適しているのだろうか。
午前・昼食・午後と大きな枠組みで、
本人の得意な好きな活動で一日を組み立てられないのだろうか。
余暇支援は拠点を学校や事業所に置いているが、
それで、獲得したスキルが汎化できているのだろうか。
知的障害の方達の余暇支援を考える一つに、
本人の住んでいる居住区にどんな利用できる場所があるかを支援者が知ること。
支援者が居住区に出向いて、本人と地域での活動をつくることが必要だ。
そんな、教職時代から思い続けて、実践していることを話しました。
学校現場では、法律や制度で取り入れられない面があり、
そんな簡単ではないと思われた先生も多かったと思います。
本人の思いを聞く。本人の思いに耳を傾ける。本人の思いを推し量る。
一方的に聞き、尊重するだけでなく、話し合う。
話し合い、共感する。反発する。理解をする。そして納得する。
納得したことを実現するために、行動する。目的をもって行動する。
知的障害があろうと、そうでなかろうと
個を集団としてひとまとめで捉えるのでなく、
集団の中で、個々の思いや願いを実現しようとする姿勢。
それが、相手を尊重する根源です。
研修時間で話をする機会を作っていただいた
奥原校長先生
研修担当の新原先生、ありがとうございました。
未承認 2013年08月09日(金)11時04分 編集・削除
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