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第2回「住まいの研究会」の報告

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2月16日(水)18時より第2回「住まいの研究会」を行いました。
前回は
この研究会の目指すことを要綱で確認。
倉光先生より、発達障害の障害特性講義。
各グループでの顔合わせを行いました。

今回は3つのグループに分かれて
H君・F君・M君、それぞれの行動特性やこだわり、
配慮が必要なこと、是非備えて欲しい環境などを
それぞれの家族の方が建築士さんへ伝えました。
次回がモデルルームの図面提示になるので、
建築士さんからも細部にわたった質問がありました。

各自の部屋を考える中で、
共有部分と個室の関係、何を共有部分に求めるか
というのも次回からのテーマになりそうです。

私はM君のグループに参加。
M君は受動型の発達障害。
「ケアホームの自分の部屋で、一人でも楽しんで過ごせるように」
との彼を想う家族の気持ちが溢れていました。
「指示が無いと動けないところがあるので・・」
「壁にスケジュールシートのマグネットが貼れるように」
「揺れる刺激がすきなので、部屋にブランコがあれば・・・」
実現したいことが次々と溢れ、それを建築士さんがどうアレンジするのか

次回がとても楽しみです。
皆さん、お疲れ様でした。

第9回 職員研修会報告

平成23年1月26日 第9回 職員研修会 
今回は「事例に対する支援計画の立案」を桑の実工房で行いました。

今回は「事例に対する支援計画の立案」

まず、前回の立案した支援計画に基づいた支援結果をT事業所・K事業所より発表。

年末・年始を挟んだので、少ない実践の時間。
支援目標から、具体的な支援内容を設定して、実際に支援を行った結果発表。
目的意識を持たずに支援を行うこととは明らかに違う日々を発表より感じます。
立案した支援内容には、当然修正が必要で、何をどのように修正するのかを
自ら考えたり、職員間で協議することに大きな意義があります。
目的を明確に設定することで、意図した、それは質の高い支援ができるようになります。

<講師よりのポイント>
実践はまず2週間やってみること。2週間やって効果が表れないときは目標を見直すこと。
また、目標が達成された時でも、2週間後に目標を設定しなおすこと。
できたことを続けると本人のモチベーションも低下する。
目標は本人ができそうな課題を加えた新たな目標とすること。
目標を修正したときには、期日を明確にすること。

<講師スライドより>
行動的スキル訓練について
4つの要素から構成
①モデル提示適切な行動のお手本を対象者にやってみせる。
VTR等で師範
②教示適切な行動の具体的な説明
③リハーサルシミュレーション場面において練習
④フィードバック適切な行動に対して強化、誤った行動の修正
*行動スキル訓練の課題
般化が難しい。
→般化の促進
実際の様々な実生活場面に訓練を導入
訓練場面以外でスキルが強化させるための環境調整。

以上の講義を受けて、本日の課題
「トイレットペーパーの適切な使い方」
~適量のトイレットペーパーを切り取ることを
 利用者が身につけるためには どう支援するのか~

会話の取っ付きで
「ペーパーは手に巻いて取りますか?引っ張ってとりますか?」
「私は巻いて取るタイプです」「へーっ巻くんですか」
「便の状態でペーパーの長さは違いますよね・・」
グループの会話が面白い。結構盛り上がっている。
いろんな違いへの気付きがありますよね。

グループ発表は、
各事業所の個別の課題へのアプローチ。
毎日トイレの中で行われていることが、知的障害の方達にとって
いかに難しい課題なのかを実感。

次回は2月23日(水)17時~です。
倉光先生、忙しい中ありがとうございました。

第8回 職員研修会報告

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第8回職員研修を12月22日(水)17時より桑の実工房で行いました。
今回は他事業所から事業所内での支援方法・支援の質に関しての相談があり、
Hさんが体験参加となりました。

<講師スライドより・前回復習>
行動問題の機能的アセスメントを行った後、
主に以下の4つを決める。

①適切な行動、置き換えられる行動を何にするか<目標の行動>
②適切な行動が起こりやすい状況(E)・きっかけ(D)にどんな配慮をするか。
③適切な行動、置き換えられる行動が起こったら どう対応するか(Cの検討)
④行動問題が起こらないようにどのような配慮が必要か(D・Eの配慮)

今回はグループワークで支援マニュアルシートの作成。
それぞれのグループの支援検討内容は
「作業工程を誤って進める」
「特定職員に対する注意獲得」
「不特定多数からの注意獲得」に対する支援の検討

具体的な支援内容を、どの職員が関わっても分かるように
本人は いつ・どのようなことを行うのか
職員の支援内容は いつ支援するか・誰が支援するのか・どのような支援をするのか
議論を重ねてシートへ書き込み。

どの職員も支援内容が分かるように、単に話すだけでなく
具体的内容をシートに書き留める。
そして、そのシートを現場で実際に活用する。
大切な時間を過ごしている。研究会として作っているのだと実感します。

どのグループも一つの課題を、突き詰めて考えの意見交換。
日々、なかなか持てない時間。
一人の利用者の課題を職員で突き詰めて考える。
なお、そこには専門的な視点からの助言を受けられる。
支援者としての根っこの力を蓄えています。

各グループで支援マニュアルシート完成。
倉光講師の適切な言葉の置き換え、置き換えながらの助言。
目標の書き方、行動で記すことなど、明確な指摘です。

さて、今回実践に活用できる支援シートができました。
いかに実践につなげるか。
実践を強く意識して欲しいと思います。
次回の報告が楽しみです。

皆さん、お疲れさま。
倉光先生、ありがとうございました。
次回は1月26日(水)17:00~ 桑の実工房です。

第1回「住まいの研究会」

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第1回「住まいの研究会」を11月17日(水)18時より桑の実工房で行いました。
建築士さん3名・大学教授2名・家族2名・職員7名・法人1名の計15名が参加しました。

第1回は
◇ 参加者自己紹介
◇ 研究会実施要綱説明
◇ 発達障害者の障害特性レクチャー
◇ グループワーク<次回の家族ヒアリングに向けて>
の項目に沿って進めました。

研究の最終成果目標を
◆ 3家族の事例を基に、ケアホームモデルルームを設計提案する
としています。

建築士さんに発達障害を理解して頂くベース、全員が共通理解するベースとして
倉光先生より「発達障害の障害特性」をスライドを基にレクチャーを受けました。
ポイントを明確に押さえられた資料。
これを基に3グループに分かれて、次回の家族からのヒアリングに向けての意見交換を行いました。

自分の子どもの行動に配慮したモデルルームを設計する。
そのために、どんな情報を建築士さんに伝えたらよいのか。
発達障害の方と初めて接する建築士さんはどんな情報が欲しいのか。
支援者は家族と建築士さんとを繋ぐどんな情報や助言をすればよいのか。

大変活発な意見交換が各グループで交わされました。
それぞれにアイディアは豊富にあり、それを如何に形にするか。
構造化するか。
意見交換していて具体的に形にできるかも知れないという楽しさがあり、
閉会した後も、立ち話の輪はなかなか消えませんでした。

障害特性を共通項としてモデルを幾つか提示し、
暮らしのスタイルは人の数だけあるわけですから、
個々に応じてアレンジする。
その個々の組み合わせでケアホーム全体を構成する。

頭は良い意味で刺激され、
久々寝床の中でも考え続けた1日でした。

次回の家族ヒアリング楽しみですね。

 

発達障害者「住まいの研究会」

平成22年度法人事業計画の1つ、発達障害者「住まいの研究会」を
11月17日(水)18時~桑の実工房新棟で行います。

研究会を立ち上げた主な理由は以下の通りです。

発達障害の方達は視覚・聴覚・触覚刺激に対して、
その障害特性から、特有のこだわりや過剰な反応を示すことが多く見られます。
そのため、一般の居住空間や設備では精神的に圧迫されたり、
不適切な行動を起こしたりと様々な「暮らしにくさ」を感じているのです。

そこで、発達障害の方達が暮らしやすい居住空間を検討し、
実際のケアホーム・グループホームに活用できる居室モデルを設計提案したいと考えています。

設計にあたっては、多方面からの意見を反映するために、
本人・家族に建築士、発達障害研究者、障害福祉事業所支援員を加えたワーキンググループを作ります。
本人や家族の希望を基に、実際の事例に対応したモデルルームを設計するための討議、
家族の希望によっては、現在の居室のリフォーム案の討議を行います。

研究成果の設計モデルが実際の居住空間に使用されることを常に意識して、
実用性をキーワードとして研究を進めたいと考えています。

研究期間は1年間。
発展効果が見込める場合は、目標を設定し直し、新規で行う。

研究成果目標として
モデルルーム3居室の設計提案。

メンバーは(今回は本人の参加がありませんでした。残念)
家族     4名(2名兼務)
研究者    2名(西南女学院短期大学、九州工業大学)
建築士    3名
法人理事   2名
桑の実支援員 6名  の計16名です。

洗面所が共有のため、水にこだわりの強い人人が、使用を制限される。
もし、小さな洗面台が居室にあれば・・・。
自己刺激で、どうしても壁に頭をぶつけてしまう。
適度な堅さの壁であれば・・・。

等々。アイディアは次々に浮かびます。
それを建築士さんがヒアリングをして
設計提案をする。

そのモデルルームを組み合わせて
ケアホーム・グループホームを設計する。
福祉関係者だけの集団ではないところも意義のあるところです。

障害特性が共通である以上、
幾つかのモデルを微調整することで対応でき、
格段に暮らしやすさが向上するのだと予想します。

楽しみな時間となりそうです。
また、報告します。

第6回 職員研修会報告

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第6回 職員研修会報告 今回のテーマは
「困った行動・不適切な行動を理解するアセスメント法」

<講師スライドより>
行動問題の捉え方
◎その原因は本人側にあるのではなく、本人を取り巻く環境にある。

行動問題のパターン
◇適切な行動の未学習による行動問題
◆不適切な行動の誤学習による行動問題
◇適切な行動を過剰学習した行動問題

行動問題の理解方法
行動問題の観察から、問題とされる行動が起きる前後の状況を把握することで「機能」が見えてくる。
機能とは、その行動を起こした意味や目的、働き。

機能的アセスメントのステップ
①関係者からの情報収集
②直接観察(2~3週間)
③機能の特定化(機能分析)
 *行動問題の起きやすい場面を再確認
 *行動問題の強化子の特定
 *機能の仮設立て

問題とされる行動の意味を把握したい時の記録用紙の作成
項目1 日時・記録者
項目2 先行条件(A)
    ・場面、状況
    ・直前のきっかけ
項目3 行動問題の型(B)
項目4 行った対応(C)

行動問題の主な4つの機能
*注意の獲得
*要求の獲得
*感覚刺激の獲得
*逃避

以上の基本を押さえて、3事業所の事例分析。
日頃、感覚的に捉えていた困った行動をABCDE分析。
分析の結果で配慮や対応は大きく違う。
直接的なきっかけを講師から指摘を受けて、
「ふーむ」と一同が頷く。
この「ふーむ」が明日からの新たな支援のきっかけとなる。
分析する力。これは支援の質に直結すること。
支援者がいつも分析を意識して行うことの大切さを
実感した研修の時間となった。
事業所からの事例は、みんなが身近に感じていることで
それぞれに沁みたのでは。
やはり現場からの事例は引き込まれる。

次回はアセスメントを実際の支援にどう繋げるか。
楽しみです。

第5回 職員研修会報告

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第5回 桑の実工房職員研修会
今回のテーマは「複雑な行動をスムーズに行う支援法」

<研修スライドより>
複雑な行動に対する支援ステップ
①対象者の目標を課題分析する。
◇複数の行動から成り立っている一連の流れを
一つの行動(単位行動)に分ける
②課題分析した各単位行動がどの程度できるか、
どの程度の手助けが必要かを確認する
③手助けが必要な単位行動が自分でできるように
手助けを消していく(プロンプト・フェイディング)
④チェイニング(行動連鎖)や支援ツールを使って
複数の単位行動が少しずつ連鎖できるように支援する。
◇順行チェイニング
◇逆行チェイニング<例>
子育て中のお母さんが、靴を自分で履く支援をする時。
つま先は母さんが支援。最後の踵を入れるところは自分で。
「わぁ。できたね!」 達成感が得やすい。

Q1一つの目標での単位行動の目安は
課題分析後の単位行動が20を超える場合は、目標を分けること。
10程度が目安となる。あくまでも本人が分かり易く。

Q2 順行と逆行チェイニングは導入時にどうやって判断すればよいか
  長続きしにくい人・・逆行が効果的
  根気強い人・・順行が効果的
  一般的には順行で導入して、効果がなければ逆行に移行し試行する。

さて、グループワーク
グループワークの事例を各事業所から絞り込んで来るように。
貴重な時間を使って行う研修です。明日からの現場での実践に活きるために。

<スライドより>
グループワークの課題
①各事例の課題・目標を作りましょう。15分
②課題分析したら、記録票を作りましょう。10分
③確認(アセスメント)期間を設定しましょう。
あとは各事業所で持ち帰って検討してみて下さい
④手助けが必要な単位行動形成の手助け方法と達成基準の設定
⑤チェイニングまでの段階(スモールステップ)の設定
⑥目標達成までの見通し

Aグループ
*パン生地を一人できれいに丸められるようになる
Bグループ
*グラインダーを自分で準備し木を削れるようになる
Cグループ
*事業所からバスセンターまで一人で帰れるようになる

以上の目標達成に向けて議論白熱。
目標を分けること。議論の途中に目標が大きすぎると思えば、
早く絞り込む決断。今日のポイントの一つ。
大きな目標を課題分析しても、その単位行動は容易に達成できない。
事前に準備した目標の大きさに気づいて、
目標を修正して課題分析に入ること。これも議論の経験値。
課題分析したシートが明日現場で使えるのか。実際に使ったか。
それが今日の議論の評価。

研修後に倉光先生と山田研修担当と次回からの進め方を議論。
いかに実践に結びつけるか。
実践後の報告まで求めていくことを確認。
やはり理論と実践を求める研修は面白い。

皆さんお疲れ様でした。
倉光先生、遅くまでありがとうございました。

第4回職員研修会報告

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第4回の職員研修会
今回のテーマは「新たな行動を身につける支援法」
~倉光氏からの講義~
新たな行動を身につける支援の3つのポイント
①本人ができる起点(近似行動)となる行動を活かす
②目標の行動が起きるまでにスモールステップを作り、
 徐々にレベルを上げる
③各段階の行動だけを褒めたり、評価したりして、
 それ以外の行動は褒めたり評価しない。
(分化強化の対応)
  
「自分でできる」を促す手助けの方法
直接的な手助けと環境への配慮があります。
直接的な手助けとは
声かけ<指差し<モデル提示<身体介助
環境への配慮とは
①きっかけそのものをわかりやすくする
②きっかけに手がかりを加える
例>椅子への着席を促す場合
①椅子を赤く塗る
②椅子に顔写真を貼る

「自分でできる」を促す手助けの方法として
適切な行動が起こるために以上の手助けを徐々に小さくすることが必要

以上の講義を受け、グループワーク。
身近な事例で
新たな行動を身につける目標
支援方法と内容
記録用紙の作成
を考えることとしました。

グループワークの入りで思った事。
複数の事業所メンバーのワーキングなので事例がなかなか決まらない。
しかし、支援をして課題をそれぞれが持っているはず。
日々の支援で行き詰っていることもあるはず。
「自分の課題を解決する時間」そう位置づけて参加すべきで
そのために研修会を設定している・・その意識は大切だと。
グループワークはリーダーの役割、時間配分、議論の方向性など
多くのことが試されます。
小さな職場・現場が模擬的に現れ、試されています。

事例抽出時の優先順位。
日常生活での必要性。
検討した事例が明日から現場で即、活用できるのか。
そんな視点での振り返りも必要かなと感じました。

倉光先生の研修は、講義の理解とともに
職場での実効性を問うているのだと思います。

お疲れ様でした。次回も楽しみしています。
倉光先生、ありがとうございました。

第3回職員研修会

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今日は第3回の桑の実工房主催の職員研修会でした。本年度のテーマは「応用行動分析学を基にした支援法(基礎編)」講師は、西南女学院大学短期大学部の倉光晃子先生。倉光先生は、桑の実工房発足時の理事である園山教授の筑波大学院の研究室出身で、理論に偏らず現場での実践を大切にしている若きホープです。昨年は、ヒューマンサービスネットワーク研究企画会で毎月の議論を楽しみにしていました。今後、北九州で応用行動分析学をベースとしたネットワークの核になる方だと思います。今日のテーマは「支援記録のつけ方」前半は講義。後半は与えられたテーマに応じて記録用紙を作るグループワークでした。この研修会には市内のT事業所から2名・R事業所から2名の職員が参加しています。それぞれ違う立場から意見を出し、議論を深めていくことはお互いに新たな気づきがあったことだと思います。次回は「新たな行動を身につける支援法」8月25日(水)17時です。
倉光先生、参加者の皆さん、お疲れ様でした。

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