


第5回 桑の実工房職員研修会
今回のテーマは「複雑な行動をスムーズに行う支援法」
<研修スライドより>
複雑な行動に対する支援ステップ
①対象者の目標を課題分析する。
◇複数の行動から成り立っている一連の流れを
一つの行動(単位行動)に分ける
②課題分析した各単位行動がどの程度できるか、
どの程度の手助けが必要かを確認する
③手助けが必要な単位行動が自分でできるように
手助けを消していく(プロンプト・フェイディング)
④チェイニング(行動連鎖)や支援ツールを使って
複数の単位行動が少しずつ連鎖できるように支援する。
◇順行チェイニング
◇逆行チェイニング<例>
子育て中のお母さんが、靴を自分で履く支援をする時。
つま先は母さんが支援。最後の踵を入れるところは自分で。
「わぁ。できたね!」 達成感が得やすい。
Q1一つの目標での単位行動の目安は
課題分析後の単位行動が20を超える場合は、目標を分けること。
10程度が目安となる。あくまでも本人が分かり易く。
Q2 順行と逆行チェイニングは導入時にどうやって判断すればよいか
長続きしにくい人・・逆行が効果的
根気強い人・・順行が効果的
一般的には順行で導入して、効果がなければ逆行に移行し試行する。
さて、グループワーク
グループワークの事例を各事業所から絞り込んで来るように。
貴重な時間を使って行う研修です。明日からの現場での実践に活きるために。
<スライドより>
グループワークの課題
①各事例の課題・目標を作りましょう。15分
②課題分析したら、記録票を作りましょう。10分
③確認(アセスメント)期間を設定しましょう。
あとは各事業所で持ち帰って検討してみて下さい
④手助けが必要な単位行動形成の手助け方法と達成基準の設定
⑤チェイニングまでの段階(スモールステップ)の設定
⑥目標達成までの見通し
Aグループ
*パン生地を一人できれいに丸められるようになる
Bグループ
*グラインダーを自分で準備し木を削れるようになる
Cグループ
*事業所からバスセンターまで一人で帰れるようになる
以上の目標達成に向けて議論白熱。
目標を分けること。議論の途中に目標が大きすぎると思えば、
早く絞り込む決断。今日のポイントの一つ。
大きな目標を課題分析しても、その単位行動は容易に達成できない。
事前に準備した目標の大きさに気づいて、
目標を修正して課題分析に入ること。これも議論の経験値。
課題分析したシートが明日現場で使えるのか。実際に使ったか。
それが今日の議論の評価。
研修後に倉光先生と山田研修担当と次回からの進め方を議論。
いかに実践に結びつけるか。
実践後の報告まで求めていくことを確認。
やはり理論と実践を求める研修は面白い。
皆さんお疲れ様でした。
倉光先生、遅くまでありがとうございました。