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住いの研究会報告

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10月19日(水)18:00~「住まいの研修会」を行いました。

今回が最終回となります。

研究会の目的は
①発達障害者の特性に対応できるモデルルームを設計する。
②本人・家族・発達障害研究者・障害福祉事業所職員・建築士・法人職員の連携モデルを組織する。
として取り組みました。

成果としては、
◇3名の方の障害特性に応じたモデルルームの設計 3室
◇新しい連携モデルを組織して研究を進められたこと。
◆当初の目的ではありませんでしたが、
 3名の建築士さんより、ケアホームの設計提案。
があげられます。

研究会を進める中で、以下の事が課題となりました
*モデルルームを設計するには、個室・共有部分に必要なパーツを確定する必要がある。
*発達障害の個人差は大きく、モデルルームでは対応仕切れない。
*発達障害特性に応じた配慮は、移動用の家具・建具等で行った方が、多くの利用者・
本人の成長や変化に対応できるのではないか。
*モデルルームとして作り込んでしまうと利用者を限定してしまう。
*経営面を考えても、モデルルームの作り込みを最小限にして、多様な利用者に対応できることが必要。

そこで、最終回は
・トイレ ・洗面 ・風呂 ・洗濯機 ・キッチン ・物干し などのパーツを
 共用部分に設置するのか、個室に設置するのか
◇支援者の立場から
◇自分が住むとした立場から
意見交換をしました。

意見交換では、
支援者が支援をしやすい環境は、自分が住むとなった場合は
決して住みやすい環境ではないということもあげられました。
反面、
支援をしやすい環境というのは、支援を受けやすい環境であり、
結果的に生活の質を上げるのではないかなどの意見がありました。
ケアホーム設計上、障害特性を配慮して必要なことを出し合いました。
*防音 
*天井の高さ 
*壁の一部をマグネット対応 
*引き戸 *コンセントを多く
等をあげました。

この研究会での方向性としては、
ケアホーム設計上必要な配慮を行い<防音・壁など>
個室はできるだけシンプルに、個々の特性への対応は
移動可能な家具で行うこととしました。
今後は
障害特性に対応した家具の提案と開発がターゲットとなります。

一年間と期間を区切った研究会でした。
特に建築士さんには、個室とケアホーム全体の設計を研究会の為に
多忙な日々の中、提案していただきました。
本当にありがとうございました。

参加者全員が最後に感想を述べましたが、
建築士さんを含め、他職種の方たちが、発達障害者の「住まい」を
一緒に考えられたことが意義深かったと複数の方が。

建築士さんからも、高齢者の設計には携わったことがあるが、
発達障害に特化したことは初めてで意義深かったと。

今後、桑の実でケアホームを立ち上げる時には
再度、研究会で詳細を詰めたいと考えています。
家族の方から
「この研究会の成果を早く実現させたい」と。
そう、そのための取り組みでもあったわけですから。

研究会参加者の皆さん、お疲れ様でした。
事務局を務めてくれた、山田支援員。毎回の進行・連絡調整、ありがとう。

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